「らんまん」許さないよ!教授の魂は自由に!祝杯!

(18週第87回)

4月、文部大臣になった橋本さとしさん演じる森有礼(もり ありのり)の号令により、東京大学は帝国大学に、理学部は帝国大学理科大学に改められました。

田邊教授は帝国大学理科大学の初代の教頭となり、どんどん地位が高くなっていきます。

「ムジナモ」の論文で田邊教授を怒らせてしまった万太郎は発見の経緯を訂正し、今度は大窪(今野浩喜)らに内容を確認してもらったうえで日本植物学雑誌を刷り直します。

田邊教授がダーウィンの著作である食虫植物に出ている「ムジナモ」と同一であることを発見したことを記し、万太郎は田邊教授の許しを待ちます。

「らんまん」寿恵子(浜辺美波)の「さくらめし」!

波多野(前原滉)や藤丸(前原瑞樹)も万太郎(神木隆之介)が許してもらえるよう歎願(たんがん)してくれました。

しかし、田邊教授(要潤)は「決めたことは覆さない」と意思は固く、許してくれません。

万太郎は家で植物について調べますが、本が足りないことで研究を進められず、肩を落とします。

寿恵子(浜辺美波)は、万太郎(神木隆之介)を励ますために、たこの薄切りを炊いたさくらめしを作り、食欲のない万太郎に今日は食べてほしいことを伝えます。

さくらめしは寿恵子の母が、桜の季節に「いいことがありそうだろう。」と作ってくれる料理です。

寿恵子はムジナモの論文を書き直し刷り直した万太郎を教授は誤解しているだけに違いないと励まします。

万太郎は勇気をもらい、教授に話してくるから園ちゃん(長女)とお腹にいる赤ちゃんと待っていて欲しいことを伝えます。

寿恵子も友になった田邊教授(要潤)の妻、聡子(中田青渚)にことづてを頼もうとしますが、仲直りできたら自分で伝えると教授が許してくれることを願い、言葉を飲み込みます。

「らんまん」共に歩みたい万太郎と許さない田邊教授!

万太郎(神木隆之介)が田邊教授(要潤)の家を訪れると、森有礼(橋本さとし)が帰るところでした。

森有礼は田邊教授を友と呼ぶほど信頼しています。

万太郎は田邊教授と2人になると、雑誌を訂正し刷り直したこと、許して欲しいことを伝えます。

それでも、田邊教授は二度と来るなと強い口調で、万太郎を背にします。

田邊教授の気持ちは変わりませんが、植物が好きな物どうし話をしたいことを伝え、万太郎も諦めません。

万太郎は大学の標本を使って本を刊行したのは、植物図鑑を出すという志があってのことで、自分がここにいるのは植物学を日本に持ち帰った田邊教授と共に歩むためと伝えます。

そして、万太郎は自分の研究が他の研究の助けになり、田邊教授が目指している東大の植物学を発展させるために、自分が役に立てることを訴えます。

「許さないよ。」田邊教授

田邊教授は自分がたくさんのものを持っていることに気付き、もう自分が持っていない物を数えるのはやめ、手にもつものを愛することにしました。

全国から植物標本が届いているので、標本収集が日本を網羅する日も近づいていました。

生きていくうえで自分が持っているものにフォーカスをあてる考え方は成功のポイントにも思えますが、田邊教授の場合は悪い方向にむかってしまいました。

万太郎は身分も地位も何もなく、ただ植物が好きな思いだけのことを田邊教授に伝えるが、余計にプライドを傷つけてしまいます。

「だから、植物に愛される。すごいな、君はどこまでも人を傷つける。」田邊教授

田邊教授は東大でも図鑑を作ることにしたので万太郎の仕事とぶつかると、もう東大に出入りできない理由をわざと作ります。

図鑑の刊行を諦めて田邊教授に尽くすことが東大出入りの条件であることを伝え、その場を去ります。

田邊教授は森有礼(橋本さとし)に認めてもらい、新しい職を得て地位を高めたことで自尊心を保てたので、万太郎の才能への嫉妬から逃れようとしたのでしょう。

教授の魂は自由に!嫉妬からの解放!

田邊教授(要潤)は妻の聡子(中田青渚)に自分の魂が自由になった祝杯だから、お酒を持ってきて欲しいと伝えます。

田邊教授がこれまで、皆に慕われ結果を出す万太郎と自分を比べ、いかに苦しんできたかが伝わってきますね。

you see(ユーシー), my soul is free.
We’ve never been bound to anyone. Any more.
「私の魂は自由になった。決して誰にも縛られない。」

東大のために集めた資料を使い、自分ではなく万太郎が結果を出してしまう、田邊教授の虚しさや孤独、傷つけられた心がわかるという人もいるのではないでしょうか。

いつも、「教授、教授」とあがめられてきただけに、万太郎という才能による挫折は耐え難かった時間だったことがわかります。

「らんまん」どんな時も花は咲く!

さすがの万太郎(神木隆之介)も途方に暮れ一晩中歩き回って、朝方やっと家に着きます。

寿恵子(浜辺美波)は万太郎を抱きしめ優しく背中をさすりながら、万太郎は終わらないと励まします。

その時、万太郎の長女の園子がヒメスミレの花が咲いているのを見つけます。

小さくて可愛いヒメスミレが花を見て、万太郎はどんなときでも花は咲くと自分と植物を重ね合わせます。

崩れそうな万太郎の気持ちを、寿恵子と園子とヒメスミレの花によって、なんとか踏ん張ろうという気持ちにさせたのではないでしょうか。

予告:万太郎と寿恵子の決意!

【第18週(88回】予告】

諦めない万太郎は、ロシアから届いた手紙に後押しをされ、寿恵子に気持ちを伝えます。

万太郎の決意は?

そして、寿恵子は万太郎の決意をどう受け止めるのか見どころですね。

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